ビジューという名前の、黒いシニア猫は、家から外の通りを眺めて、辛抱強く待っています。
彼女は、大好きな人―郵便配達員のマクユーエンさん―が来るまで、じっと座っているのです。
マクユーエンさんがやって来ると、ビジューは駆け出して、マクユーエンさんに挨拶するのです。
マクユーエンさんの配達ルートには、彼にいつも挨拶してくれる犬が数頭います。
しかし、彼を見て大喜びしてくれる猫は、ビジューだけです。

ビジューとマクユーエンさんの出会いは、４年前、マクユーエンさんがこのルートの担当になった時でした。
ビジューの目は白濁していて、年をとっていることは明らかでしたが、彼女は愛情に満ちていました。
「初めて彼女に会った時、とても年をとっているけど可愛い猫だと思いました。前の担当者に話すと、
『それはビジューだ。彼女は最高だよ！』って言いました。」